癌免疫療法 ホーム > がん遺伝子治療とは

正常な細胞には、がんのアクセル役といわれる“がん遺伝子”とブレーキ役といわれる“がん抑制遺伝子”が存在します。仮にがん遺伝子が活性化したとしても、がん抑制遺伝子が正常に機能しているうちは、がんになる心配はありません。

このがん抑制遺伝子の代表格が「p53遺伝子」です。p53遺伝子には、DNAの損傷やがん遺伝子の活性化などによって発生した異常な細胞をアポトーシス(自殺)へと導き、その増殖サイクルを遮断することによって、がんの発生を防止する働きがあります。
がんの約5~7割でp53遺伝子の異常がみつかっており、さらにやっかいなことにはp53遺伝子の異常によって、複数の抗がん剤が効かないがんが発生することがあります。
| 遺伝子 | 遺伝子座 | 遺伝子座 |
|---|---|---|
| 癌遺伝子 | ||
| K-ras | 12p12.1 | シグナル伝達、GTP結合、MAPキナーゼカスケード活性化 |
| 癌抑制遺伝子 | ||
| APC | 5q21 | β-catenin、DLG結合 |
| p53 | 17p13.1 | 転写制御 |
| DPC-4 | 18q21.1 | TGF-βシグナルの伝達、転写制御 |
| SMAD2 | 18q21 | TGF-βシグナルの伝達、転写制御 |
| DCC | 18q21.3 | ネトリン受容体 |
| 修復遺伝子 | ||
| hMSH-2 | 2p21-22 | ミスマッチ修復 |
| hMLH-1 | 3p21 | ミスマッチ修復 |
| hPMS-1 | 2q31-33 | ミスマッチ修復 |
| hPMS-2 | 7p22 | ミスマッチ修復 |
| hMSh-2 | 2p16 | ミスマッチ修復 |
がん遺伝子治療とは、正常なp53遺伝子をベクター(遺伝子の運び屋)となるアデノウイルスに組み込み、投与することによってがん細胞をアポトーシスへと導き死滅させる、最新のがん治療です。正常細胞には影響がないため、副作用の心配はほとんどありません。
がん免疫細胞療法、温熱療法、放射線治療などとの相性もよく、併用することで相乗効果や副作用の軽減が期待できることから、当クリニックでは統合的がん治療のメニューのひとつとして、近々がん遺伝子治療を実施する予定です。ご相談は受け付けております。























