ワクチン、免疫細胞治療

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肺 が ん の 治療
従来型の治療が無効の患者さまにも多数の治療効果事例あり。

細胞治療法による標準治療の成果

ワクチン・免疫細胞治療 肺がんは、その死亡率が男性では1位、女性では2位となっています。原因はタバコによるものというのが一般的です。欧米での調査では、喫煙者は非喫煙者の20倍も肺がんのリスクが高く、日本では、男性で4.4倍、女性で2.8倍といわれています。(肺がんに限らず、タバコは非常に大きながんのリスクファクターです。禁煙するに越したことはありません。)

肺がんの治療の選択肢としては、まずは手術が挙げられます。早期発見されれば、手術はとても有効な治療法です。手術が出来ない場合には放射線治療が行われます。肺がんの約8割は、非小細胞がんといわれる種類ですが、この種類のがんは抗がん剤が効きにくいので、そのことを踏まえて主治医と相談されるといいでしょう。

抗がん剤では以前、イレッサという薬剤が話題になったことがありました。これは肺がん特有のある分子だけを狙い撃つというワクチンにも似た作用があることに注目が集まりましたが、同時に副作用も大問題となりました。イレッサは使い方次第では効果に期待のもてる薬ですので、主治医と相談し、副作用のことも確認した上で使用してください。

 

ワクチン、細胞治療の有用性

肺がんに対するワクチンの効果は、数多く報告されています。国立台湾大学病院では、従来の治療が無効である肺がん患者さま8名に対して、自分のがん細胞を使ってあるワクチンを投与したところ、3名に効果が出たと報告しています。また、アメリカのスタンフォード大学では、直腸がんと肺がんの患者さま12名に、人工抗原を使ったワクチンを投与したところ、半分の6名に効果があったという報告があります。
樹状細胞を局所に投与する方法も有効だという報告も出ていますが、肺炎になったり肺に水がたまったりするリスクもあるので、治療には十分な注意が必要です。

肺がんのワクチン治療については、自己がん組織の中に接種しにくいという点と、人工抗原の開発が遅れているということもあって、まだ安定した成績は上げられていません。しかし、万能型のがん抗原WT1ペプチドについての研究も進められているなど、期待できる要素は少なくありません。肺がんに対する「がん免疫細胞療法」の評価が定まるのにも、そう時間はかからないでしょう。

ワクチン治療 最新トピックス

  1. 標準的な抗がん剤治療を受けたにもかかわらず、病状が進行した非小細胞がん患者を対象にスーテント(スニチニブ)を投与したところ、肺がん患者の約51%に縮小または成長阻害が確認された。(2006年 アメリカ臨床腫瘍学会ASCO)
  2. タルセバ(エルロチニブ)は、標準治療後増悪した非小細胞肺がんにおいて生存期間を通常療法に対して2~3ヶ月延長した。(NEW ENGLAND JOURNAL OF MEDICINE、ASCO2004)
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