前立線がんは、最近、急速に増えています。やがては、前立腺がんの新規患者数は、男性では胃がんを抜いて2位になると予想されています。前立腺がんは早期発見が難しく、以前は骨に転移してから見つかるようなことも多く、治療が後手に回っていました。
しかし、最近では腫瘍マーカー検診が普及して早期に発見しやすくなり、早期のうちに発見された患者さまの90%が10年以上元気に生活されています。前立腺がんでは、手術や放射線治療、ホルモン療法が、標準治療として行われています。
前立腺がんのワクチンについては最も臨床試験が進んでいて、すでに人工抗原がいくつも知られています。アメリカでは、人工抗原を使ったワクチンの臨床試験で、41名のうち50%に効果があったという報告があります。また、自分のがん組織を使ったワクチン療法では、イギリスのクイーンエリザベス病院が、11名中4名に有効だった(36%)と報告しています。
いずれの試験も、がんワクチン投与の対象となったのが標準治療での効果が得られなくなった患者さまであることを考えると、前立腺がんに対して、ワクチンは非常に有効と考えられます。
- GM-CSF(顆粒球マクロファージコロニー刺激因子)とサリドマイドThalidomide(商品名:サロミドThalomid)との組み合わせが、抗ホルモン治療を施していない前立腺がん患者の治療に有効と示唆される結果が出た(第2相臨床試験)。(2005 米国癌学会・米国国立癌研究所・欧州癌研究治療機関合同会議「AACR-NCI-EORTC」 Abstract A49)
- 米国国立癌研究所(NCI)によると、放射線治療/がんワクチンを併用したがん治療の結果、一部の前立腺がん患者においてがん細胞に対する免疫反応を高めることがわかった。併用治療患者17人中13人が、免疫細胞が3倍以上増加した(第2相試験)。(2005/05/01 米国国立癌研究所「NCI」ニュースリリース)


























