卵巣がんも、なかなか見つけにくいがんです。そのため、自覚症状があって病院で検査を受けたときには転移している場合がかなりあります。
卵巣がんの治療は、手術でとれる部分は切除して、その後は抗がん剤治療を行うことになりますが、転移があるとこれらの標準治療はとても厳しくなります。
ワクチンの卵巣がんへの臨床試験は数多く行われています。ドイツのボン大学のグループの研究では、患者さま6名に対して、自分のがん組織を使ったワクチンを投与したところ、半分の3名で進行がストップしました。
日本でも、慈恵医大で標準治療では効果が出なかった卵巣がんの患者さまに自分のがん組織を用いたワクチンを投与したところ、2名で進行がストップしました。
多くの研究報告を見ると、卵巣がんに対しては進行がストップする以上の効果が出ている例が半数ほどあるようです。
子宮がんにかかる人は、年々、低年齢化しています。発見されたときにはかなり進行していることも多く、標準治療だけでは対応が厳しくなっています。
子宮がんに対しては、ワクチンについての研究報告はまだ少ないため、いまの時点ではその効果についてはっきりしたことは言えません。しかし今後は、臨床試験も増えてくるはずですし、そう遠くはない時期に子宮がんに対するワクチンの有用性がはっきりしてくると考えられます。
現在は、子宮がんに対しては、予防という面でのワクチンの活用が進んでいます。ヒトパピローマウイルス(HPV)をワクチンで消滅させることで、子宮頚がんになるリスクを少なくしようというもので、アメリカやオーストラリアでは、10代のうちにワクチン投与が行われています。
- 進行卵巣がん患者の治療に用いられる抗癌剤パクリタキセル(商品名:タキソールTaxol)とシスプラチンcisplatin/CDDP(商品名:ランダ、ブリプラチン)を静脈投与と腹部投与の両方を組み合わせて施行することで、全生存期間を16ヶ月以上延長することを臨床報告で発表した。(米国国立癌研究所NCI 2006/01/07)
- 卵巣がんに対するMUC-1をパルスしたがん樹状細胞療法で縮小、進行停止が認められた。データの中には入っていないが、さらに、もう一人の患者で、腫瘍マーカーの低下を認めている。(2007年 アメリカ臨床腫瘍学会ASCO #5515)











