癌治療

乳がん

医療法人社団  博心厚生会  九段クリニック分院 免疫細胞療法センター
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乳 が ん の治療
「活性NK/NKT細胞治療」と「樹状細胞が んワクチン治療」の組み合わせで、15例中14例で進行がストップ。

標準治療の成果

ワクチン治療・細胞治療法 乳がんの場合、手術できるものは摘出することを薦めます。乳房温存手術の技術が発達していますので、外見的なダメージも少ない手術が可能になっています。放射線や抗がん剤、ホルモン療法も有効で、標準治療でかなりの部分が対応できます。
ただし、こうした治療法が有効なのは、あまり進行していないことが条件です。これは他のがんと同様で、病巣が大きくなったり、骨や肺などに転移したりしてしまっていると、打つ手がありませんでした。

 

ワクチン治療の有用性

乳がんに対するがんワクチンの臨床試験は10数例あります。消失したり、縮小したり、進行がストップしたのは、施設によって違いますが15~50%。最近の研究だけを見ると、30%以上の効果が期待できます。
三重大学では、HER2という抗原を使ってがんワクチンの研究を行っています。乳がん治療に使われている分子標的薬(乳がん特有の物質だけを狙う薬)にハーセプチンという薬がありますが、この分子標的薬が目標としているのもHER2という抗原です。
九州大学では、乳がんを含む悪性腫瘍15例に対して、「活性NK/NKT細胞療法」と「樹状細胞がんワクチン療法」を併用したところ、15例中14例でがんの進行がストップしたという報告があります。ほとんどのがんの進行がストップしたのですから大変な成績といえます。樹状細胞を用いたがんワクチン療法とリンパ球を活性化させる方法との併用はかなり有効と考えていいでしょう。
アメリカでは、10名の乳がん患者にがんワクチンを投与した際の研究結果が報告されています。それによると、1名は完全消失、1名は縮小、1名は進行がストップしたという結果が得られ、結局30%に効果がありました。この研究では標準治療では治癒が難しい症例ばかりを対象としていますので、30%の人に良好な治療結果が得られたというのは、決して低い数字ではありません。

乳がんの場合は、手で触れる部分に腫瘍があるので、樹状細胞を直接打つ方法も有効です。乳がんについては、長年にわたってがんワクチン療法が研究されていますので、早期の段階から活用されていけば、女性のシンボルでもある乳房にメスを入れなくてすむ場合も増えると期待できます。

最新トピックス

  1. HER2陽性の転移性乳がんに対してA群(ハーセプチン+ナベルビン)、B群(ハーセプチン+タキソールorタキソテール)の2群において同等の反応性を示した。(2006年 TRAVIOTA試験)
  2. カペシタビン(商品名:ゼローダXeroda)と新しい分子標的治療薬ラパチニブ (商品名:タイカーブTykerb)の併用は、ハーセプチン治療後進行した進行乳がん患者において、ゼローダ単独に比べてほぼ2倍の期間乳がんの進行を遅らせた。(2006年 アメリカ臨床腫瘍学会ASCO)
  3. タモキシフェン(商品名:ノルバデックスNolvadex)服用からエキセメスタン(商品名:アロマシンAromasin)へ変更した乳がん患者はタモキシフェン(ノルバデックス)服用を継続した患者よりも死亡リスクが15%低くなった。また、乳がんの再発や乳がん以外の疾患による死亡のリスクも24%低くなった。(2006年 アメリカ臨床腫瘍学会ASCO)
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